サラリーマンの仕事は、指示に基づき業務を進めるがそれは際限なく上から降ってくる。出社してパソコンのメールを開いた瞬間からその対応に忙殺される。出社前、前日に進めるべき業務を整理し、大まかなスケジュールを立てていてもイメージどおりに作業が進められない。それが月曜日に始まり、火曜日も手つかず、結局、金曜日でも手かつけられていないということがある。理由を聞くと、結局やること多過ぎて出来ませんでした。相手から言い訳ととられるか仕事出来ないやつとなってしまう。これは避けたい。今後のキャリア形成にも支障きたす。対処法には、いくつかポイントがあります。
1.全てのメールに返信しない
これは以外と誤解している方が多い。
全てのメールに返信する必要ない。回答を求められるものもあるが、どれを対応するかを見極める必要がある。先方の業務への姿勢で判断すべきである。参考意見が欲しい、一部のデータに協力して欲しいとか理由が様々であるが、返信する必要がないものも結構ある。愚直に返信は必要ない。
2.完璧を求めない
報告書、企画書も完璧を求めず、7,8割レベルで一旦期限迄に提出し、後で修正するつもりでいい。自分でクオリティーの高いものが必要と考え、データを揃え、つくり込んでも受け手に響かない、共感を得られない事の方が多い。最初の提出から、再提出もあるかもしれないが、段々洗練されていく場合もある。但し、もし、その案件が自分なりに拘る必要があるものは徹底的なつくり込みをしなければならない。後者が組織に頼らないビジネスキャリア形づくる。
3.単純作業は小分け
時間がかかるが単純作業のもの(重要度は低い+緊急度も低い、高い)は、時間を決め、小分けにすればモチベーションが下がっても進捗出来て進められる。If- Then Rule(イフ-ゼン ルール)を利用する手もある。
考えるべきは、
業務を自分のコントロール下に置く
事である。
例えば、買い物に出かけて、用件をすまし帰宅するとしよう。両手に荷物を持っていたら、それ以上持てない。足をつかえる訳でもない。また、その荷物をどんどん増やしていくと重過ぎて今度は前に進めなくなる。どんなに軽い荷物でも量が増えれば、歩き難くなる。所詮、両手に持てる荷物は限られる。それが部下を持つ上司となれば、手伝ってくれる部下の手を2本借りる事や、自転車が使えたり、車が使えたりして効率よく運ぶ事が出来る。元来、人間は2本の腕しかないのだから。その2本の腕で持てる事しか出来ない。仕事も同じで取捨選択するしかない。メールも即決で取捨選択しなければならない。メールを返信する事が仕事ではなく、結果を出す事である。
全てを完璧にせずに状況を取捨選択し、自分が拘る必要があるものは徹底的に追求をすべきである。
それが独自性と差別化が図れる。それが社畜にならず、キャリアアップにつながる。