自己改善や習慣形成に悩む人にとって、従来の「努力論」から一歩進んだ実践的なヒントについて考えてみたい
1. 何処に行きたいのか
ルッキーは呟いた、「アパ、どの電車に乗ればいいんだ」と。ジャカルタで日系企業で働いている僕は会社研修のため、初来日した初日の事だった。
ひとりの女性は慌ててホームに居た車両に飛び乗った。ドアがすぐ締まり出発した。あれに乗るべきだったのか?わからない僕は、左斜め前居る彼について行こうした。次の電車が来たが乗る素振りもなく見送った。「アパ、どうすりゃーいいんだ」と。周りを見てみると電車を選んでいる様子だった。つまり、先に目的地を決めないと日本では電車に乗れないと言うことだ、と。
インドネシアでは来た電車に乗れば、目的地につれて行ってくれると言う意味だ。これはある意味驚きと気づきを与えてくれた。目的もなしに自分自身では行きたい所に連れて行く事が出来ない。英語の勉強でも同じ。例えばTOIEC800点という目標と英会話が出来るようになるでは、違う事がわかる。前者は800点に到達するために、段階的にスコアとスケジュールを組むことが出来る。後者は終わりがない。セネカの言葉にも「どの港に向かうのかを知らない船に、どんな風も順風ではない」
2. 完璧主義を手放す
小さな行動から始める:「毎日1時間運動」ではなく「10分歩く」。いきなり会員制のジムに契約し、自己投資して損失回避へのハードルを上げる効果を狙いたい所だがここは押さえる。金銭面、挫折の共倒れとなる。ここで、有名なのなスタンフォード大学の行動科学者 BJフォッグの『行動モデル』の考え方がある。人が行動を起こすには3つの要素が同時に存在する必要があるというもので、Motivation(動機、やる気)、Ability(能力、実行しやすさ)、Prompt(トリガー、きっかけ)
この3つをしっかり準備する事である。特に習慣化や行動変容で重要なのは
実行しやすさとトリガーだ
ここを誤っている場合が多い。やる気だけで継続はほぼ無理だ。
3. 自己交渉せず、種火を絶やさない
どうしようかな、やろうかな、やめようかなという
自分の中の天使と悪魔の交渉はさせない
「雨でも、気分がのらなくてもやる」と決める。但し、やる気が出ない日は、最低限の行動だけでも続ける。だが困難な時に重要なのは
最終的には、動機、やる気が大事。
であるため、つまり、目的が大事となる。そのため、その目的に対する深掘りが必要だ。その方法としては、なぜを3回繰り返す。これがないと長期継続は不可能となる。だが、このカードを使うのは最後の手段。多くはこれに重点を置き失敗に終わる。
4.まとめ
1.目的を明確にする
(何処にいきたいのか)
2.小さく始める(実行しやすさ)と
トリガーを設定する(If then Rule)
3. 頭の中で考えず、ただやる
(少しでもいい)やる気は最後のカード